Google Antigravityがクォータを92%削減、同じ週にClaude CodeがOpus 1M Contextをリリース
Google Antigravityの無料枠が92%削減され、Pro利用者は数日間ロックアウト。同時にClaude CodeはOpus 4.6のデフォルトを1Mトークンに拡大、価格据え置き。2026年3月、2つのAIコーディングプラットフォームの対照的な動き。
2026年3月の同じ週に、2つのAIコーディングプラットフォームが正反対の方向に動きました。
Claude CodeはOpus 4.6のcontext windowをデフォルトで1Mトークンに拡大 — 5倍の容量、同じ価格。
Google Antigravityの開発者は数日間のアカウントロックアウト、無料枠の92%削減、解除には$250/月が必要と報告。
このコントラストは、両社の開発者に対する姿勢を物語っています。
Google Antigravityで何が起きたか
Google Antigravityは2025年11月にエージェント型AI開発プラットフォームとしてローンチ。「寛大なレート制限」と無料パブリックプレビューを約束しました。2026年3月、開発者コミュニティは公然と反発しています。
クォータ大幅削減
Googleは予告なしにクォータを削減:
| 変更点 | 以前 | 以後 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 無料枠日次リクエスト | 250回/日 | 20回/日 | 92% |
| Gemini 2.5 Pro無料枠 | ~500回/日 | 100回/日 | 80% |
| クォータリセット周期 | 5時間 | 5-7日 | 約24倍遅く |
最も痛いのはクォータリセット周期の変更。開発者は使用量が5時間ごとにリセットされると思っていましたが、Googleは週次計算に変更。Pro利用者が週初に上限に達すると、数時間ではなく数日間ロックアウトされます。
Pro利用者のロックアウト
Google AI開発者フォーラムでの反発は即座でした:
「1月以前は週に300Mの入力トークンを使えたが、今は9M未満で制限に達する」— Google AI Developers Forum
AI Proサブスクライバー($20/月)の報告:
- あいまいに定義された週間制限を超えると5-7日間ロックアウト
- 実際のトークンクォータの明確なドキュメントなし
- 具体的な数値の代わりに「高い」「寛大」「意味のある」などのあいまいな表現
- ロック解除の唯一の方法:AIクレジット購入($25/2,500クレジット)またはAI Ultra($250/月)へアップグレード
価格の壁
| プラン | 月額 | 日次タスク上限 | 同時実行 | 実際の体験 |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 5 | 1 | ほぼ使えない |
| AI Pro | $20 | 100 | 15 | 数日間のロックアウト報告 |
| AI Ultra | $250 | 「無制限」 | 「無制限」 | 上限のない唯一のプラン |
AI Pro($20)からAI Ultra($250)への12.5倍の価格ジャンプ。中間のオプションはありません。
Claude Codeでは
Google開発者がフォーラムで抗議しているのと同じ日、AnthropicはOpus 4.6の1Mトークンcontext windowをClaude Codeのデフォルトに設定しました。
アップグレード内容
| Opus 4.5 | Opus 4.6 | 変更 | |
|---|---|---|---|
| Context window | 200K tokens | 1M tokens | 5倍 |
| Max output | 64K tokens | 128K tokens | 2倍 |
| 価格 | $5/$25 per MTok | $5/$25 per MTok | 据え置き |
ベータヘッダー不要。特別な設定不要。1M使用の追加料金なし。
利用可能プラン
- Max、Team、Enterpriseプラン:Opus 4.6(1M)がデフォルト
- Proプラン:
/extra-usageでオプトイン - APIユーザー:
claude-opus-4-6を使うだけ — 1Mコンテキストは自動
パフォーマンス
MRCR v2ベンチマーク(1Mトークンでのneedle-in-haystack検索テスト):
- Opus 4.6:76%の精度
- Sonnet 4.5:18.5%の精度
容量が増えただけでなく、モデルはそのコンテキストを効果的に活用できます。
直接比較
| 要素 | Google Antigravity | Claude Code |
|---|---|---|
| 方向性 | クォータ削減 | 容量拡大 |
| 透明性 | あいまいな制限(「寛大」) | 明確な仕様(1Mトークン) |
| コミュニケーション | 無告知でクォータ削減 | 公開リリースノート |
| Proプラン($20/月) | 数日間のロックアウト報告 | Opus 1Mを/extra-usageで |
| 無制限プラン | $250/月 | Max $200/月 |
| 開発者の声 | フォーラムでの抗議 | 概ねポジティブ |
価格の数学
AIコーディングを中断なく使うには:
- Google Antigravity:AI Ultra $250/月(週次制限のない唯一のプラン)
- Claude Code:Max $200/月(Opus 4.6 1Mデフォルト、ロックアウト報告なし)
月$50安く、明確にドキュメント化された1M context window。サプライズロックアウトなし。
なぜ重要か
開発者ツール市場は、信頼構築の重要な局面にあります。プラットフォームを選んだ開発者は、ワークフロー、習慣、チームプロセスをそのツールに合わせて構築します。
Googleのアプローチは信頼を損なう:
- 予告なしのクォータ削減
- ドキュメントと実態の乖離
- ベイト&スイッチ的な価格構造
Anthropicのアプローチは信頼を構築する:
- 明確でドキュメント化された仕様
- 価格安定性(同じ$/MTok、より多い容量)
- 透明なアップグレードパス
「Antigravity(反重力)」と名付けられたプラットフォームが、クォータの壁で開発者を引きずり下ろし続けている — この皮肉は、コミュニティも見逃していません。
私たちの見解
両プラットフォームにはそれぞれの強みがあります。Antigravityはマルチモデル選択とIDEワークフロー。Claude Codeは深いターミナル統合とClaude特化の体験。
しかし、お金を払っている開発者をどう扱うかという問題では — 今週は比較になりません。
一方は5倍の容量を同じ価格で提供。もう一方は約束したものを取り上げ、12.5倍の料金で買い戻すよう求めています。
行動はマーケティングより雄弁です。
情報源:Google AI Developers Forum、The Register、Anthropic Modelsドキュメント、Jules Usage Limits